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?深海底の堆積物や岩石などの試料採取のため、12,000m長のワイヤ・ウインチと様々な海底の底質を採取するための機材を装備する。採取したこれ試料採取物の処理及び分析等の研究を行うための充実した研究室を9室(図書室等を含む)完備し、船上で高度な調査研究を行うことができるように考慮した。
?本格的な観測船を目指し、大型海洋観測船「みらい」と同様に分析データの本格的な処理のために、高速で大規模な船内LAN(100VG/AnyLAN)システムを構築した。これにより、研究室がらだけではなく、各研究者の居室からも航海情報や観測データ等の様々なデータヘのアクセスが行えるようにした。併せて、衛星(インマルサットやNスター)を介して電子メール等の様々な陸上とのデータ通信も可能となるよう考慮した。また、船上の様々な作業状況を船内のどこからでも監視できるようにCATV(ケーブルテレビ)システムを装備した。
3. 今後の建造スケジュールと運航予定進水式の終了した「かいれい」は、川崎重工業(株)坂出造船所で引き続き建造中である。そして、研究設備の艤装終了後、平成9年1月から様々な機器の性能試験が開始され、同2月には、海上試運転が行われ観測船としての総合的な性能確認試験が実施される。そして、同3月には造船所がら当センターに引き渡される。
その後、横須賀市の当センターを母港として「がいこう」やマルチチャンネル反射法探査システムの総合的な完熟訓練を行った後、海溝域を中心に世界中の深海域を対象に調査研究が行われる。
「かいれい」では、無人探査機「かいこう」を使って「しんかい6500」では行えなかった6,500m以深の深海域を長時間にわたり観察することが可能である。そのため、特に未知の海溝域において新たな発見が行われることが期待されている。
また、マルチチャンネル反射法探査システムによりプレートの沈み込み帯の構造が詳しく調査され、地震・津波などの発生のメカニズムの解明等、地球科学分野の総合的な研究に大きな貢献ができるものと期待されている。

 

 

 

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